「解錠師」を読んだ。こういう分厚いのは好きなので、期待したけど、あんまりおもしろくなかった。主人公が17とか18なので、未熟なのは仕方ないけど、それにしてもねえ。こっちの方へ行くべきじゃないのがわかっていて行っちゃう。あげくのはてに刑務所暮らし。女の子に夢中になっちゃうのもねえ・・何だやっぱり普通の男の子と変わんないんだなあって感じ?普通とは違うこと読みたくて読むのにさ。
レンデルの「偽りと死のバラッド」・・これはわかりにくかったな。読みながらまた前に戻って調べ直したり。筋立てに無理があるし、あんまりよくない出来。
三好徹の「幻の美女」はみんなの本だなから借りてきた。小野小町に関する考察みたいなのが出てくるけど・・。美女のほまれ高い小町だが、絵に描かれる時は後ろ姿。絵にも描けない美しさなのか、本当は美人ではなかったのか。まあ平安時代の女性の美しさは顔立ちとは限らないからね。黒髪の豊かさ、長さ、つややかさが美女の条件。そう考えりゃ後ろ姿でも(髪が見えるんだから)かまわないわけで。で、おもしろかったかって?い~え。ラストははしょりすぎ。あと、主人公の行動は軽はずみすぎるね。