<宮崎>
宮崎の郊外にはいろいろと名勝が多い。宮崎市には有名な宮崎神宮があり、また八紘一宇の塔もある。南宮崎駅より軽便鉄道で1時間ほど行くと、子供の国という駅に着く。そこは子供の入れる小さな家、ボート、遊び道具、猿等子供の喜びそうないろいろな遊べる施設があった。大人と子供で行くと、子供だけ入場料を払うことになっていた。いつも満員で、あちこちから子供の笑い声が聞こえてくる。遠くから修学旅行、遠足にも来ていて毎日にぎやかであった。子供の国駅の次が青島駅である。海岸には周囲1キロくらいの島があり、浜より木の橋がかけてある(現在はコンクリートの橋)。島はひらたい岩でできており、南方方面の海流が青島の側を通るので、いろいろな種等流れ着き、南方の植物が茂っている。また、まわりの浜辺の岩はひらたく、洗濯板の波のようになっていて、「鬼の洗濯板」とも言う。カニや小魚、釣り等一日楽しく過ごせる島である。
私達は時々この島を目標・・敵艦とし、雷撃訓練をやった。島内及び浜辺で楽しむ若いアベックめがけて突っ込む。爆音すれど飛行機見えず、空ばかり見上げている。そこへ海面スレスレに突っ込んで、島の上で急上昇。かのアベックはびっくり仰天、一目散に林の中へ逃げ込む。驚かせてかわいそうになった。
青島より少し行くと、絶壁に神社が見える。有名な鵜戸神宮である。海上より、そして上空から望む景色はまた格別であった。